最近、一部の法律事務所では、LINEを利用して弁護士に法律相談ができるサービスを提供しているところがあります。当事務所でも、LINEで無料法律相談を開始しました。
 そこで、この記事では、LINEを使った法律相談を含む、各種の法律相談についてメリット・デメリットをまとめます。状況に合わせて適切な方法で法律相談をしていただく手助けとなれば幸いです。

代表的な法律相談の方法

 まず、弁護士への法律相談の方法としてどのようなものがあるのかをまとめてみましょう。代表的な法律相談の方法は以下の3つになります。

対面での法律相談

 1つ目は、法律事務所を訪問して行う、対面での法律相談です。多くの方が法律相談をイメージした時に思い浮かべるのはこの方法ではないでしょうか。
 最も一般的な手段であり、ほとんどの法律事務所がこの方法で法律相談を実施しています。

オンラインでの法律相談

 2つ目は、オンライン(インターネット)で行う法律相談です。ZoomやMicrosoft Teams、Google Meetなどのweb会議システムを使ってビデオ通話をしながら行う方法になります。
 この方法は、特に新型コロナの流行以降に多くの法律事務所が取り入れた方法です。まだオンライン(インターネット)での法律相談に対応していない法律事務所もありますが、日に日にオンライン法律相談を導入する法律事務所は多くなってきているため、数年後には更に一般的な法律相談の方法になっていると考えられます。

LINEでの法律相談

 最後は、LINEを利用した法律相談です。基本的には、各法律事務所のLINE公式アカウントを友だち追加して、トーク画面で文字をやり取りすることによって行う方法になります。
 LINEを利用した法律相談を導入している法律事務所はまだ一部の事務所のみになります。ですが、従前のメールでの法律相談に代替する方法として、今後、更に多くの法律事務所がLINEによる法律相談を導入するのではないかと考えられます。
 LINEの利用率は高い割合であり、また、年々増えてもいるため、LINEでの法律相談は、法律相談へのハードルを低くするための方法として期待されています。

法律相談の方法ごとのメリット・デメリット

 ここからは、上記の3つの代表的な方法のそれぞれについて、メリットとデメリットを見ていきます。
 それぞれのメリット・デメリットを把握し、適切な方法を選択することができれば、法律問題の解決をより早く、より効果的にすることができるでしょう。

対面での法律相談

メリット

 対面法律相談のメリットは、弁護士と自然に会話でき、自然に資料等を見せることができるという点です。普段の会話と同様に法律相談をすることができるため、細かいニュアンスも伝えることができ、たくさんの資料がある場合でも、特に不自由することなく法律相談を進めることができます。
 また、弁護士の雰囲気や法律事務所の雰囲気を把握しやすくなるため、依頼する弁護士を選択する際の判断材料が増えることもメリットの一つと言えるでしょう。

デメリット

 デメリットは、法律事務所へ行かなければならないという点です。近くの法律事務所であれば苦にはなりませんが、アクセスが難しい場所だと法律相談に行くことのハードルが上がる要因となってしまいます。
 また、他の方法(オンラインやLINE)と比べると、対面の場合、休日や夜間に法律相談を行っている事務所が少ないため、都合の良い時間帯に法律相談をすることが難しくなることもデメリットでしょう。

オンラインでの法律相談

メリット

 オンライン(インターネット)での法律相談のメリットは、自宅等からでも法律相談をすることができる点です。法律事務所に行く必要がないため、対面に比べると気軽に法律相談をすることができます。また、アクセスが関係なくなるため、法律事務所の選択肢が増えることもメリットと言えます。
 また、オンライン(インターネット)の場合、休日や夜間に法律相談を行っている事務所が増えるため、都合の良い時間帯で法律相談をすることが容易になります。平日昼間が忙しい方でも弁護士に法律相談をしやすくなることは大きなメリットでしょう。

デメリット

 デメリットは、資料のやりとりや会話のやりとりに不自由が生じる可能性がある点です。特に資料が多い場合は、各資料を画面共有やファイル共有で見せるための準備に時間がかかるため、法律相談へのハードルを上げる要因となってしまいます。また、通信回線の状況などで会話が途切れてしまうことや、2人の会話が重なってしまうことなど、オンライン特有の事情によって会話がスムーズにいかないこともあり、法律相談の支障となります。この点もデメリットになるでしょう。

LINEでの法律相談

メリット

 LINEでの法律相談のメリットは、場所や時間帯を選ばないという点です。いつでも、どこからでも弁護士に法律相談をすることができるため、法律相談へのハードルは最も低いと言えるでしょう(相談内容の送信は24時間365日可能です)。また、LINEで相談内容を送る際に、じっくりと相談内容を考えることができるため、相談内容を漏れなく伝えることができるという点もメリットです。加えて、LINEの法律相談は文字でのやり取りになるため、弁護士と顔を合わせる必要がないことも法律相談へのハードルを下げることにつながります。

デメリット

 LINEを利用した法律相談のデメリットは、文字でのやり取りになるという点です。文字でのやり取りでは情報量に限りがあるため、弁護士からの回答が一般的・抽象的なものになってしまう恐れがあります。また、文字だけでは細かいニュアンスを伝えにくく、相談内容を明確に伝えることが難しくなることもデメリットと言えます。
 また、LINEでの法律相談のみで受任する弁護士は少ないと考えられるため、LINEでの法律相談後に、対面又はオンラインでの法律相談を経て、依頼するという流れになる点もデメリットでしょう。特に、急いでいる場合には、LINEの法律相談を経ている間にも時間が過ぎていくため、対面やオンラインでの法律相談を選択した方が良いでしょう。

まとめ

状況に合わせて選択することが大事

 以上のように、各方法ごとにメリットとデメリットがあります。誰にとっても良い方法というのは存在しないため、個々の事情や状況に合わせて、法律相談の方法を選択していくことが大事になります。
 適切な法律相談の方法を選ぶことによって、法律問題を迅速かつ適切に解決することにもつながるため、メリット・デメリットを踏まえて、事前によく考えてから法律相談の予約等をすることが重要です。

最初はハードルの低いLINE無料法律相談がおすすめ

 当事務所としては、どの方法にすべきか迷ったら、まずはLINEの法律相談をするというのをおすすめしています。
 法律相談について考える際に最もしてはいけないことは、「法律相談に行かない」という選択をすることです。代表的な方法の中で、LINEを利用した法律相談は、最もハードルが低く法律相談ができます。そのため、「法律相談に行かない」という選択ではなく、「とりあえずLINEで法律相談してみよう」という選択になりやすくなります。
 当事務所を含めて、LINEの法律相談を導入している法律事務所のほとんどは、LINEを利用した法律相談を無料でしています。法律相談をして金銭的に損をしてしまうこともないので、「これを相談してもいいのかな」とか「別に相談しなくても何とかなるかな」とか考えてしまう前に、「とりあえずLINEで無料法律相談してみよう」と考えることが大事です。
 上で書いたように、正式に依頼するためには、対面やオンラインで法律相談をしなければならない事務所がほとんどですが、まず、自分の抱えている問題がどの程度の問題なのかということを把握するためにも、「とりあえずLINEで無料法律相談」をしてみることをおすすめします。

 最後に、当事務所のLINE無料法律相談の詳細については、以下のリンクからご確認ください。
 相続・離婚・交通事故・労働問題・刑事事件(刑事弁護)などの個人の方の法律問題から、債権回収・企業法務(顧問弁護士)といった事業者の方の法律問題まで、幅広い分野の法律問題をLINEで無料相談していただけます。
 LINEを使用して、多くの方に気軽に弁護士への無料相談をご利用いただければ幸いです。

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